125_やっぱり住宅ローンがある人は株式投資をしてはいけない

2020年8月3日月曜日

99_雑記

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おはようございます。ら~くです。

本日は、住宅ローンと株式投資の関係について私の考えを綴ろうと思います。


過去の記事

過去のブログでも、同様の話題について綴っております。

上記の記事の中で私は、
  • 「事前の意思決定」を行う時点では、住宅ローンを繰り上げ返済することが、ほとんど常に経済合理的なのです。
と綴り、
  • 住宅ローンを抱えながら株式投資を行うのは、経済合理的ではない
と結んでおります。

私は、住宅ローンを抱えながら株式投資をするよりも、住宅ローンを返済してから株式投資をするべきと考えております。


2020/7/21の山崎元氏のトウシルの記事

2020/7/21に、山崎元氏が、「ローン返済か、インデックスファンド投資か、どちらが得か」と、まさに同様のテーマで記事を書かれております。

山崎元氏も証券市場線を用いて説明し、「金融論の世界だと、ローン返済を優先すべし」と記されております。
しかし、氏は論考をそこで止めずにさらに深めていきます。

実は、証券市場線の世界は、ある元本額を前提として、資金の借り入れと運用が共にリスクフリー金利で行える「レバレッジが自由」の世界なのだ。この世界を前提とすると、Qさんは、住宅ローンを期前返済した上で、好きな金額まで借り入れてインデックスファンドを買うことができる。期前返済も2,000万円だけではなくて、3,000万円全額を返済することさえ可能だ。リスクフリー金利を0%だと考えると、1%の金利のローンが0%で借り換えられるわけで素晴らしい裁定機会だ。だが、現実の世界では、個人が低金利でかつ使途自由の借金を利用することが難しい。住宅ローンは、相対的にまだしもリーズナブルな条件で借りられる借金だ。

上記の分析は、素直になるほど、と思いました。
証券市場線の前提を明らかにし、現実世界では、低金利で個人が借金をすることは、住宅ローン以外では難しいというのはご指摘の通りです。

最後に、山崎元氏は、次のように結んでいます。
現実の生活に生かすヒントとしては、(1)借金の返済は有利な運用と同じだという発想が役立つことがある(「借金の不利」の裏返し)、(2)低利のローンあるいは低コストのレバレッジ運用商品があれば人によっては運用を改善できるチャンスがある、ということの2点だろう。
山崎元氏は、
  • 誰でも彼でもローン返済を優先しなさい
というスタンスではなく、
  • 人的資本が潤沢で、資産運用である程度リスクをとっても可能な人(管理人注:つまりは、若くて健康で、それなりの企業に勤めているサラリーマン。ダブルインカムならなお良し。)であれば、住宅ローンを抱えながら株式投資をしても良い
ということを述べておられます。

山崎元氏の記事を読んでの私の考えの変化

氏の分析の深さにはさすが、と思いましたが、私の考えは、やはり変わらず、住宅ローンを抱えながら株式投資はお薦めしません。

まず、そもそも、住宅ローンを組まなければいけない理由・状況について、真剣に考察するべきです。
ちきりん氏が言うように、「家を買う積極的な理由がある」人以外は、安易に高価な住宅の購入に踏み切るべきではありません。

特に、若年期の内に「無理をして」家を購入してしまうと、その後に訪れるライフイベントの変化に柔軟に対応できず、人生の満足度が下がる可能性があります。

一般的なサラリーマンにとって、家は高価な買い物ですから、(損得以外の)家を買う積極的な理由を自分自身で言語化できない限りは、賃貸で先延ばしするべきと考えます。
 

たぶんつづく

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自己紹介

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東京都, Japan
1980年代前半生まれのアラフォー。
既婚。共働き。子どもなし。
東京の東側らへんに在住。
しがない会社員をやっています。
出身地域は、関西北部の田舎。就職のため、2006年に上京。いまだに、満員電車には慣れません。

2015年11月から株式投資を開始。基本はインデックス投資[ETFもしくは投資信託]、気が向いたら、日本株の個別株投資というおおざっぱな投資が資産運用スタイル。

配当金・分配金実績[税引き後]
2016年 55,719円
2017年 59,003円
2018年 73,096円
2019年 100,241円
2020年 253,455円
2021年 332,191円
2022年 506,575円
2023年 625,566円

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