昨日のマーケットは、
日経平均 約0.5％の上昇
TOPIX 約0.5％の上昇
東証REIT 約0.4％の上昇でした。
久しぶりに3指数がそろっての上昇だったように思います。
新型コロナの日本の感染者数は、だらだらと低位安定していますが、最近は、マスコミも飽きてきているような雰囲気も感じます。指定感染症から外されると、少なくとも日本では、話題にする人は減ってきそうですね。
次の話題は、キャッシュレス還元終了に伴う、マイナポイントの大幅還元でしょうか。
閑話休題、本日は、投資の雑誌などでよく目にする「利食い千人力」について、私の考えを綴ります。
閑話休題、本日は、投資の雑誌などでよく目にする「利食い千人力」について、私の考えを綴ります。
「利食い千人力」は明確に間違い
結論から述べますが、「利食い千人力」は、正しい考え方ではありません。正しいアドバイスとしては、下記のようなものになるはずです
- 株価が値上がりした場合には、何らかの理由があるはずで、その理由を確認することが大切であり、あらかじめ決めた目標株価に拘ることは正しくない意思決定です。
昨日のブログをお読みの方なら、もうお分かりかと思いますが、上記アドバイスは、「損切が大切は誤り」と説明した理由と全く同じです。
ですので、その後の内容も、ほぼ同じですが、続けます。
たぶんつづく
例えば、株価が上がった理由が、投資した時には想定しなかった前提条件の変化によるものだとしたら、上昇した株価でも十分に割安な可能性があります。
今回のコロナショックでは、リモートワークが一斉に普及しましたが、cybozu[4776]のようなIT企業の株価は急騰しました。
ただ、これは、今後の社会でリモートワークがより一般的になると、cybozuの提供しているサービスの需要が高まると予想されるので、上昇したcybozuの株価が一概に割高になっているとは言えないはずです。
それなのに、「購入価格より、20％上昇したら利食い」と決めていると、売却して、小さく利益を確定することになります。
私は、事実、cybozuの株を保有していますが、購入時よりも200％を超えて上昇しておりますが、今の社会情勢だとまだ上昇するのではないか、と思いますので、しばらく保有する見込みです。
もちろん利食いしても良い時もある
上記の例は、前提条件が変わり、株価が上昇した場合の例です。実際には、何ら前提条件が変わらないのに、株価が30％程度上昇することはよくあります。
この場合だと、利食いしたくなる気持ちもわかりますし、別に利食いしても悪い判断ではないでしょう。
しかしながら、このケースであっても、投資対象銘柄に特段の悪材料が出ていないのであれば、投資対象の株式を保有し続けるという判断も悪くない判断だと思います。
結局は、あらかじめ売却目標株価を決めるという考え方がおかしい
昨日のブログと本日のブログをお読みいただけるとわかると思いますが、下記のアプローチがそもそも明確に誤っているのです。- 株価の上昇（もしくは下落に備えて）、売却目標株価をあらかじめ決めておくべきだ
上記アドバイアスはマネー雑誌の多くで見かけることが多いですが、投資理論としては正しくありません。
しかしながら、上記の考え方はそれなりに、人気があるようです。
この人気がある理由として考えられることは、人間は後悔回避の心理が働きますから、あらかじめルールを定めておくと、「自分はルールに基づいて淡々と行動している」と気楽になるからだと思われます。
もちろん、投資哲学は人それぞれですから、気楽な投資方法を選好されることをとめはしませんが、その気楽さを得るトレードオフとして、株式投資の期待リターンを下げている、という事実も認識したうえで、ご判断されるべきかと思います。
たぶんつづく
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