昨日のマーケットは、
日経平均 約0.2%の下落
TOPIX 約0.2%の下落
東証REIT 約0.1%の上昇でした。
商いも薄かったですから、方向感の定まらない、小幅な値動きでした。
東証REIT 約0.1%の上昇でした。
商いも薄かったですから、方向感の定まらない、小幅な値動きでした。
明日以降、上値を追うことができるのか、それとも様子見ムードが続くのか、どちらなのでしょうか。
閑話休題、本日は、投資の雑誌などでFPが上から目線でよくアドバイスされる「損切に機械的ルールをを儲ける」ということについて、私の考えを述べます。
閑話休題、本日は、投資の雑誌などでFPが上から目線でよくアドバイスされる「損切に機械的ルールをを儲ける」ということについて、私の考えを述べます。
正しいアドバイスとしては、下記のようなものになるはずです。
- 株価が値下がりした場合には、何らかの理由があるはずで、その理由を確認することが大切であり、あらかじめ決めた目標株価に拘ることは正しくない意思決定です。
実際問題として、株価というのは案外いい加減なものです。
特段、業績や経済状況など前提条件が変わらないのに30%程度株価が下落するということはよくあります。
それなのに、「購入価格より、20%下落したら損切」と決めていると、売却して、損失を確定しなければいけません。
上述のような環境の場合、本当に業績や経済状況などの前提条件が変わっていないのであれば、
「株価は割安になっている」
と判断するのが妥当です。(なので、この場合は、追加で購入する、俗にいう「ナンピン買い」にも一理あります。)
もし、そうはいっても「含み損が膨らんでいくのが怖い」という感情で、日常生活に支障がでてくるようであれば、そのような投資家にすべき助言は下記となります。
- もともと、あなたが投資した金額が、あなたのリスク許容度を上回っていたということです。つまりは、あなたが過去に実施した「xx万円をこの株式に投資する」という意思決定が誤っていたということです。過去の意思決定はサンクコストですから、悔しいと思う気持ちはわかりますが、だからといって、すぐに損切りすべきという理論的根拠はありません。
- むしろ、現時点で時価評価して、自分のとっているリスクが適切な許容値の中にあるか否かの確認が必要です。過大なリスクを取っていると思われる場合には、リスク資産を縮小することがあなたにとって最適な場合もあるでしょう。
もちろん損切りすべき時もある
上記の例は、前提条件が変わらないのに株価が30%下がった時の例です。この場合は、損切すべき理由が全くありません。投資家が取れるリスクの許容範囲内であれば、持ち続けることが正解でしょう。
一方、損切すべき場合もあります。
例えば、前提条件が大きく変わってしまい、その企業が今後、利益を上げ続けることが難しそうな場合です。
今回のコロナショックは、航空業界・石油業界・観光業界の銘柄の株価が大きく下落しましたが、これらの業界の株式の下落にはもっともな理由があります。
今後、世界的にはどれくらい新型コロナの影響が続くのかは読めないところがありますが、それなりの長期間継続すると思うのであれば、これらの業界の株の売却は一理あります。
(一方、5年後には新型コロナのワクチンなどが開発され、2019年以上にヒトのグローバルな移動が復活すると予想するのであれば、株を持ち続ける戦略にも一理あります。)
過去のブログにも書きましたが、REITの一つである、インヴィンシブル[8963]は、主にインバウンドの観光客向けのホテルを多く所有していたので、予想分配金を1812円から30円(減配率98.5%!!!)に修正しました。
この場合も、インヴィンシブルの株価が下落するのはもっともと言えます。
ともあれ、株価が下がってしまったときには、冷静にその下落の理由を考えて、今後も持ち続けるのか、売却するのかを、判断すべきと考えます。