おはようございます。ら~くです。
昨日のマーケットは、日経平均 約0.4%の上昇
TOPIX 約0.5%の上昇
東証REIT 約0.4%の上昇でした。
なんと日経平均は4日続伸でした。
26000円からさらに上値を追っていく展開は予想していませんでした。
商いも厚いですから、本格的に緩和マネーがマーケットに流れてきているように思います。
閑話休題、本日は、個人投資家とプロの資産運用の違いについて私の考えを綴ろうと思います。
閑話休題、本日は、個人投資家とプロの資産運用の違いについて私の考えを綴ろうと思います。
山崎元氏は、機関投資家と個人の資産運用で似ている点も多くあったことを記しつつも、下記のような告白を記入されています。
機関投資家の方法がしっくり当てはまらなかったのが、アセットアロケーションだった。運用のプロセスで最も重要な部分が上手く行きにくいのだから、問題は深刻だった。
年金運用のアセットアロケーションと同じ方法で、個人のアセットアロケーションを決めようとすると、どうにも上手く行かない。
なんと、アセットアロケーションの考え方が個人の運用ではうまく活用できない、ということなのです。
個人の資産運用で、アセットアロケーションを決めることが難しい理由として、山崎元氏は下記を上げています。
個人の場合、運用資金の対象額(言わば「元本」)の決定自体が流動的だし、収入の変化も、支出を巡る事情の変化も、運用資産の額に対して比率が大きく、時に不連続的・突発的に起こる。
上記指摘は、もっともだと思います。
普通の若いサラリーマンであれば、金融資本よりも人的資本の方が巨大ですし、一流企業の幹部社員コースの場合とコンビニでアルバイトをしているフリーターの場合では、同じ年齢でも人的資本は大きく異なります。
また、一流企業の幹部社員コースに乗っていた方でも、何らかの懲戒処分などを受け、ルートから転落する可能性もありますし、会社の業績が傾き早期退職を推奨されることもあるかもしれません。
支出についても、思いがけず結婚することや子供を授かることもあるかもしれません。
上記のように、個人の人生には、収入の変化も支出の変化も、不連続的・突発的に起こりうる、というのはまさにその通りだと感じます。
つまるところ、アセットアロケーションを決めるにあたっては、前提条件を置く必要があるのですが、個人の資産運用の場合は、その前提条件が確定しにくい、ということです。
私の感想
山崎元氏の指摘は、私が資産運用を行っていて感じていた、「もやもや」をうまく言語化されているように思います。私は、現時点では、リスク資産比率を50%程度で管理する方針を採用しております。
過去のブログでも、投資可能な余裕資金を計算する3つのステップ、という記事を投稿しており、自分なりの考え方を記していますが、実は、自分自身、いまいち納得できていませんでした。
何というか、30代のサラリーマンの資産運用の場合、「ある一時点でアセットアロケーションを決めて終わり」ということではなく、今後も定期的に給与が入ってくることを前提として、投資を行っていきます。
投資の意思決定を行う際に、この前提条件をどう置くかによって、リスク資産比率もかなり変わってくるため、どう考えるのが良いのだろうか、というのがずっと自分の中で咀嚼できずにいました。
一例をあげると
- 自分が勤めている会社は、絶対に倒産しない。今後も給与は右肩上がりだ
という前提条件を置けば、十分に人的資本が大きいため、手持ちの金融資産は全てリスク資産に投資しても問題ないことになります。
一方
- 自分が勤めている会社は、40歳ごろから給与が頭打ち。そもそも、コロナショックによって会社の業績が悪化しているため、倒産する可能性もある
というような前提条件であれば、リスク資産の比率は少なめにし、無リスク資産の比率を高めておく必要があるでしょう。
上記の例は、両極端ですが、30代のサラリーマン、という同じような属性でも勤めている会社に対してどのような見込みを持っているのかによって、投資に投下できる金額が異なってくるということです。
結論:誰にでも当てはまる正解は無い
月並みな結論となってしまいますが、山崎元氏の言説を読んで私が理解した結論は下記です:- 個人の資産運用の場合、アセットアロケーションを決める前提条件は非常に不安定なものだから、誰にでも当てはまる一般的な正解、というものはない。
- 当人の置かれた状況を冷静に判断し、投資家本人が納得したうえでアセットアロケーションを決めるしかない。
- 収入や支出に大きな影響を与えるイベントが生じた場合には、投資家が置かれた状況を改めて評価し、アセットアロケーションを再考する
たぶんつづく
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