215_節約に臨む心構え_大事なのは、無駄遣いを減らすことではなく価値ある支出を増やすこと

2020年11月9日月曜日

06_節約力 90_書評

t f B! P L

おはようございます。ら~くです。


昨日は、ついに米国大統領選挙の結果が判明し、バイデン氏が当選確実となりました。
しかしながら、トランプ大統領は訴訟も辞さない構えのため、しばらくは、政治的混乱が続くように思います。
そのような中、今週のマーケットは上昇するのか、それとも調整を迎えるのか、なかなか予想は難しいですね。
さすがに、先週はだいぶ上昇したため、今週は弱含むのではないか、と思いますが、どうなるのでしょうか。

閑話休題、本日は、節約に臨む心構えについて私の考えを綴ろうと思います。



ちきりん氏の書籍の引用

ちきりん氏の書籍で、考えさせられる言葉がありましたので、引用させていただきます。
お金を有効活用するというのは、貯金を増やすということではありません。できるだけ大きな価値を自分に与えてくれるものにお金を使うということです。

(中略)

大事なのは無駄遣いをを減らすことではなく、価値ある支出を増やすことなのだということを忘れないようにしましょう。 

ちきりん氏らしく、言語化がうまい、と思いました。


節約の一般的な定義:無駄遣いを減らすこと

多くの方が「節約」という言葉を聞いてまず思い浮かべることは、「無駄遣いを減らすこと」でしょう。

例えば、「スターバックスでカフェラテを買う習慣をやめて、家からマグボトルに入れて持っていく」みたいなイメージですね。
その他、スマホのキャリアを大手からMVNOに変更するとか、保険を見直すとか、「支出を消費・浪費・投資に分類して、浪費の割合はxx%以内に・・・」みたいなアドバイスもよく雑誌で見かけます。

要は、お金を貯めるためには、余計なものにはお金を使わない、というアプローチの考え方です。

これは、マネーリテラシーの基礎、というか、当たり前の考え方ですね。

まず、このアプローチを体得しないと資産形成へのステージに薦めませんので、全ての方が身に着けるべき教養であると思います。

無駄遣いを減らすアプローチの難点

上記の、無駄なもの・不必要なものをそぎ落とす、というアプローチは、もともとの生活スタイルがお金に無頓着で全く貯金ができなかった、という浪費家体質な方には有効なアプローチだと思います。

一方、もう既に、支出についてはそれなりに取捨選択して行動している方にとっては、より上記アプローチを進めることには副作用があることも見落としてはいけないと思います。

要は、上記の無駄遣いを減らすアプローチだけに注力していると、「楽しくお金を使う」という行動を抑制してしまう傾向があることです。

たとえば、上記のスターバックスでカフェラテを買う例でも、当人の置かれた状況によっては、全然意味合いが異なります。
  • 30歳になったばかりの社会人6年目の独身男性。毎朝、特に考えずに、通勤途中にあるスターバックスでカフェラテをテイクアウトで購入し、会社についてから自席で飲み、仕事を開始する

  • 30代半ばのワーキングマザー。土曜日の午前中は、夫に子供の面倒を見てもらえる日となっている。その時間は、近所のスターバックスで仲良しのママ友とお茶したり、一人で読書などの趣味に没頭する時間とし、リフレッシュしている
前者の場合だは無駄遣いだと認定できると思いますが、後者の場合まで無駄遣いと認定してしまうと、そもそも日々の生活が全く楽しめません。

後者の場合のスターバックスでのカフェラテ代は、正当化してもよいと思いますし、そのように考えないと、楽しくお金を使うことができません。
払ったお金に対して、自分にとって十分に価値があった、と思えるのであれば、その支出は無駄遣いではないと思います。


資産をそれなりに順調に貯めることができている方であれば、お金を使う際には、「無駄遣いを減らすアプローチ」だけの考え方に染まるのではなく、「自分にとって価値のあることに対してお金を使うアプローチ」を意識するほうが、より満足度の高い日常生活を送れるように思います。

例えば、共働きの家庭で小さなお子様がいらっしゃる家庭であれば、お子様との触れ合う時間を増やすため、家事代行サービスを使う、ということは、合理的、かつ当人にとっても満足度の高い支出となるのではないでしょうか。

自分にとって価値があると思えるものに対しては、気持ちよくお金を使う、というアプローチを忘れないようにしたいものです。


引用した文章が収められたちきりん氏の書籍はこちら



なお、内容は、書籍名通り、生産性の高い時間の使い方についての自己啓発本です。
上記引用部分以外にもうならされる表現やコンセプトがいくつもありました。

個人が保有する貴重なリソースは、「時間とお金」であり、お金は有限性には気づきやすいのですが、時間の有限性については意識をそこまで払えていない方であれば、一読をお勧めします。


たぶんつづく

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自己紹介

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東京都, Japan
1980年代前半生まれのアラフォー。
既婚。共働き。子どもなし。
東京の東側らへんに在住。
しがない会社員をやっています。
出身地域は、関西北部の田舎。就職のため、2006年に上京。いまだに、満員電車には慣れません。

2015年11月から株式投資を開始。基本はインデックス投資[ETFもしくは投資信託]、気が向いたら、日本株の個別株投資というおおざっぱな投資が資産運用スタイル。

配当金・分配金実績[税引き後]
2016年 55,719円
2017年 59,003円
2018年 73,096円
2019年 100,241円
2020年 253,455円
2021年 332,191円
2022年 506,575円
2023年 625,566円

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