昨日のマーケットは
日経平均 約0.04%の下落
TOPIX 約0.6%の下落
東証REIT 約 0.7%の下落
でした。
ここ数日は続伸していたので一休みということでしょう。
また、OPECプラスによる、協議の行方を見てから動きたい、という投資家も多く手控えモードだったのでしょうか。
個人的には、安い原油価格は、資源輸入国である日本にとっては望ましいと思っています。
しかしながら、原油価格が急落すると、シェール企業の倒産、それに伴う社債バブル崩壊に伴う金曜収縮、等のリスクが顕在化する可能性もあるので、急落ではなく、緩やかな下落を望んでいます。
閑話休題、本日は、たまに見かける珍説について、私の意見を書きます。
多くの残念なブログでは、下記のようなことが記されます。
守りの時期には、分散投資が重要だが、攻めの時期には分散投資では資産増値の速度が遅い。資産増殖を雪だるま式に加速させるためには、集中投資が必要だ。
残念な点
上記のような主張は、二重の意味で残念です。一つ目の残念な点は、集中投資によって、資産増殖の速度が著しく早くなる可能性はあります。一方、集中投資によって資産下落の確率も大幅に高めてしまっています。
仮に、過去にとある優良な大企業の1銘柄(東京電力でも、JALでもよい)に全財産を突っ込んでしまっていたら、結果はどうなるのでしょうか。
二つ目の残念な点は、「分散投資では早く大きく儲けることは難しい」という株式投資のゲームの特質・本質をせっかく理解できたにもかかわらず、その正しい理解から、適切な行動ではなく、間違った行動(集中投資)を取ってしまっている点です。
はい、ご理解の通り、お金はそんなに簡単に増えません。儲けることは簡単ではないのです。
「簡単に儲けることができる、という話は、100%嘘」という気構えで情報に接する必要があります。
株式投資の期待リターン
一般的な株式投資における、期待リターンは、現在の金利水準ですと+5%くらいと考えるのが妥当ではないでしょうか。- 100万円投資しても、年間で5万円程度[税引前]です。
- 1000万円投資しても、年間で50万円程度[税引前]です。
- 1億円投資しても、年間で500万円程度[税引前]です。
さすがに、1億円も投資することができれば、生活水準を落とせば、株式投資の期待利益のみで、生活を送ることもできる人がいるかもしれません。
一方、1億円を株式投資に突っ込むとすれば、それ以外にもいくらかの無リスク資産を持っていないといけないので、実際には、1億2千万円くらいの金融資産がないと、株式投資の運用だけで生活を送ることは難しいのではないでしょうか。
これは、単なる算数の問題です。
人によっては、1000万円を貯蓄するためには、それなりの年数がかかるでしょう。
その年数をかけて、ようやく貯めることができたのに、その1000万円による株式投資の年間の期待リターンは、せいぜい50万円です。
まずは、この事実に目を向けましょう。
もちろん、この期待リターンが小さいのかについては見方がいろいろあります。
完全な「不労所得」となりますから、勤労所得とは全く異なる気楽さと持続性があります。
また、よくいわれる、複利効果で、利益を毎年再投資することができるのであれば、(計算上は、)5%の期待リターンでも、14.4年で1000万円を2000万円にすることができます。
上記、忘れてはいけないのは、あくまで、期待値ということです。
期待値がプラスだからといっても、ある特定の期間においては、マイナスとなる時もあります。
今回のようなコロナショック時に狼狽売りをしてしまうと、ほぼ100%、運用結果はマイナスとなります。
もちろん、この期待リターンが小さいのかについては見方がいろいろあります。
完全な「不労所得」となりますから、勤労所得とは全く異なる気楽さと持続性があります。
また、よくいわれる、複利効果で、利益を毎年再投資することができるのであれば、(計算上は、)5%の期待リターンでも、14.4年で1000万円を2000万円にすることができます。
上記、忘れてはいけないのは、あくまで、期待値ということです。
期待値がプラスだからといっても、ある特定の期間においては、マイナスとなる時もあります。
今回のようなコロナショック時に狼狽売りをしてしまうと、ほぼ100%、運用結果はマイナスとなります。
したがって、マーケットの調整局面に入っても、狼狽売りしない、と自分で思える範囲の余裕資金で投資を行うことが重要となってきます。
たぶんつづく
たぶんつづく