おはようございます。ら~くです。
最近の相場は、米国の長期金利を睨みながらの展開となり、なかなか方向感がでませんね。
閑話休題、本日は、「行動すること」について私の考えを綴ろうと思います。
薄っぺらい自己啓発のビジネス書でもよく見かけます。
私自身は、「行動すること」の重要性は認めつつも、「行動しただけ」で自己満足に陥っていないかを批判的にとらえる必要があると考えています。
例えば、下記の例はあまり立派な例ではないでしょう。
- 情報収集が重要だというインフルエンサーに影響されて、ビジネス書を買いあさって読みまくる。あげくはインフルエンサーに課金する
- 株式投資においては、タイミングを見計らって売買する
「行動すること」の麻薬
どういう行動であれ、「行動すること」で人間はみな疲れます。疲れが出るということは、「自分は頑張った」と自己満足感に浸りやすくなります。
ですので、効果のほとんどない行動を繰り返し実施し「自分はこんなに頑張っている」という自己満足中毒になっていき、その実、何も深くは考えていない、刺激を受けると脊髄反射的に行動するだけ、という立派な「無駄に行動力だけが高い人」が出来上がっていきます。
名づけるとしたら「無駄に行動力だけがある系」でしょうか。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著) 「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著) 「インデックス投資は勝者のゲーム」(ジョン・C・ボーグル著)
上記は、いずれもやや硬い表現の本ですし、著者が米国人ですので、「とっつきにくい」と思われる方は、下記の本をお薦めします。
一昔前に揶揄された意識高い系は、「意識は高いが、行動が伴っていない人」を揶揄する言葉でしたが、同様に「とりあえず流行りの物には飛びつき、無駄に行動力は高いが何も考えていない人」も揶揄されるべきだと思います。
最近だと、「リベ大を見て、、、」みたいな方に、一定数そういう傾向の方が多いように見受けられるように感じています(全員とは言いませんが。)。
重要なことは「正しい方向に行動すること」
大切なことは、「行動をする」ことではなくて、「正しい方向に行動すること」です。
この「正しい方向」という前提が抜けている「行動」は、単なる自己満足です。
ダイエットのためにバナナしか食べません、みたいな行動は、長期的に見て良い結果にならないでしょう。
ダイエットのために「規則的な運動習慣と、バランスの取れた食事をとります」という行動は良い結果に結びつく蓋然性が高いでしょう。
バンガードの創業者であるジョン・ボーグル氏の有名な言葉「Stay The Course」も、Stayが重要なのではなくて The Courceこそが重要なのです。
「正しい方向に行動すること」ができているかの自己確認方法
自分自身が「行動すること」の自己満足に陥っていないかを把握するのは実はそんなに簡単ではありません。ただ、そのような状況に陥っていないかを確認する方法としては、下記を自問することで良い気づきになると思います。
- (既にある行動を数カ月間継続しているという前提で)その行動を継続する前と後の状況を比較し、明確に改善されたと実感できるか否か
もし、数か月前と現状とで、何も大きく状況が改善されていないのであれば、あなたが採用した「行動」は単なる自己満足に過ぎない、可能性があります。
「正しい方向に行動する」ために
「正しい方向」に行動するためには、それなりの勉強を行い情報収集して、自分なりの方針を設定できるようになる必要があると考えます。
株式投資の場合は、「インフルエンサーが言っていたから」という理由で、何も考えずに行動をする癖がある方は、一度立ち止まって、自分なりの投資哲学(と書くと大げさな気もしますが、)を作ることに1か月くらい時間をかけても良いと思います。
株式投資の場合は、古典として紹介されることの多い本もありますので、それらを数冊読むだけで勘所は掴むことはできるのではないでしょうか。
ご参考までに、古典として紹介される本の題名を挙げておきます:
上記は、いずれもやや硬い表現の本ですし、著者が米国人ですので、「とっつきにくい」と思われる方は、下記の本をお薦めします。
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