おはようございます。ら~くです。
本日は、将来の金融資産課税について私の考えを綴ろうと思います。とある方の主張
とある方がツイートで- インデックス投資&節約の手法は、将来、金融資産課税が強化されると脆弱
- 人的資本への投資を頑張る方が良い
一般論として、人的資本への投資(高い給与収入をもらえるように勉強したり、経験を積むこと)は、良いことですし、特に若年層の場合は、金融資産への投資よりも効果的なことが多いでしょうから、元ツイに対して、そこまで否定的な受け止めではありませんでした。
ただ、上記のツイートを見たときに、率直にいって違和感を感じました。
違和感の正体
なぜ私は違和感を感じたのでしょうか。ツイートを見た当初はうまく言語化できなかったのですが、数日を経て言語化できるような気がしてきました。
違和感の正体は
- 元ツイは、ある一定のシナリオを想定して不安を煽る、典型的なパニック商法と同じ構造になっている
からだと思いました。
パニック商法
パニック商法は、潜在顧客の不安を煽ることから始まります。人間、不安になると正常な判断が難しくなりますからね。
怪しいものを売りつける時の定石です。
ものすごく高い健康食品なり化粧品なりを売りつける際に、煽動的に不安を煽るキャッチコピーが並びます。
そして、たいして価値のないものを高価で購入してしまうお客さまが一定数発生するのです。
2000年代の日本では、日本の財政破綻論が幅をきかせ、「円で持っている財産は早晩無価値になる」というような主張をよく聞きました。
そして、そのような不安を煽った方たちは、解決策として
- 外貨預金
- 海外事業に投資
- 金投資
- 海外不動産投資
- オフショアファンド
- プライベートバンク
というような手数料がべらぼうに高い投資商品をお薦めしていたのです。
余談ですが、皆さんご案内の通り、2000年代以降、日本はハイパーインフレは起きず、デフレになりました。
なお、元ツイのツイ主が「人的資本の投資には、まずは、この情報商材を勉強するのがお薦め」みたいなことはおっしゃっていないので、おそらく、投資家のことを本心から心配してからの呟きだとは思います。
なお、元ツイのツイ主が「人的資本の投資には、まずは、この情報商材を勉強するのがお薦め」みたいなことはおっしゃっていないので、おそらく、投資家のことを本心から心配してからの呟きだとは思います。
(しかしながら、炎上商法と同様、不安を煽るツイートで注目を集め、ご自身のyou tubeへの集客を図るというインセンティブがあったことも否定はできないとは思いますが。)
不安に煽られてではなく冷静に対応を
私は、将来、金融資産課税は蓋然性としては高いと思います。日本の平均年齢は上昇しますし、高齢層になれば、貧富の差はもともと拡大しますからね。(役員まで出世できた人と平社員で終わった方では、60歳の時の資産に雲泥の差があるのは当然の帰結です)
格差の是正、という錦の御旗の下、何らかの形で、現状よりも富裕層に対して厳しい税制になることは趨勢に鑑みるに、十分にありうるシナリオです。
格差の是正、という錦の御旗の下、何らかの形で、現状よりも富裕層に対して厳しい税制になることは趨勢に鑑みるに、十分にありうるシナリオです。
さはさりながらです。
税制は、すぐに変更されるわけではありません。
いきなり、「明日から譲渡所得は80%」という風にはならないでしょう。
税制の変更には、時間がかかります。
税制の変更には、時間がかかります。
一投資家としてできることは、税制が改定されることが公表された場合は、その改定内容に合わせた最適な投資戦略を立案していくということだけでしょう。
つまらない意見となりますが、外部環境の変化に応じてその都度、最適だと思われる戦略を立案し実行していく、という方針を採用することが、大多数の個人投資家にとっては一番無難な戦略でしょう。
現時点では不確定のシナリオの一つにすぎない、将来の金融資産課税に不安を感じて、これからの投資行動を大幅に変更することは、個人的にはお薦めしません。
たぶんつづく
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