コロナショックとコロナバブルでプロスペクト理論の妥当性を実感した

2021年2月18日木曜日

99_雑記

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おはようございます。ら~くです。

最近は、日本の株式市場は過熱感を感じますね。

閑話休題、本日は、私がコロナショックとコロナバブルで感じたプロスペクト理論の妥当性について綴ろうと思います。



プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは、2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが提唱した理論です。

俗にいう行動経済学の先駆けのような学者です。
行動経済学関連の書籍は、よくベストセラーになりますから、耳にされた方も多いのではないでしょうか。


肝心の理論の中身ですが、詳細は割愛しますが、概要は以下のようなものです:
  • 私たちの意思決定は、感情による影響(ノイズ)を受ける(ので、合理的ではない判断をしてしまうこともある)
  • 一例としては、5万円を得られた嬉しさよりも、5万円を失ったがっかり感の方が大きい
というような理論です。

上記の例では、同じ5万円でも、失ったときの方がより精神にダメージを与えるということです。


私の実体験

私は2020年3月中旬頃は、コロナショックにより含み損が300万円を超過しておりました。
一方、2021年2月中旬には、逆に含み益が300万円を超過しとております。

で、実感としては、現時点で含み益が300万円あることはそれは嬉しく感じるのですけど、2020年3月中旬に感じたあの何とも言えない不愉快な気持ちの方が、はるかに気分の悪い経験でした。

したがって、私の実体験からも、プロスペクト理論は妥当だなと思います。

プロスペクト理論が示唆するところは、
「人間の感じ方にはそのようなバイアスがあるということを意識して、より良い意思決定をしてほしい」
ということであって、
「本能の感じるままに意思決定してほしい」
ということではありません。

ですので、私の実体験からもプロスペクト理論の妥当性は認めつつも、投資の結果の受け止めにおいては、結果がプラスになろうがマイナスになろうが、お金は所詮お金ですから、数字だけでとらえるようにしたいとは思っています。


実践においては、心理面にも配慮は必要

上記のように感じつつも、あまりにもつらい経験が積み重なると、人間はなかなか行動を継続できません。

その観点においては、自分にとっての心地よさも重視することは、期待値の観点からは合理的な行動ではないにしても、実践の観点からは正当化されうる場面もあるとは理解します。

多くの投資家が「長期・分散・積立」を標榜されておりますが、山崎元氏が常々指摘されているように、特段「積立」に効用はありません。
むしろ、「長期・分散・低コスト」を投資の三原則として標榜すべきです。

しかしながら、多くの投資家にとってみれば積立投資をしていると、比較的元本割れしにくいですし、積立投資であれば「ある程度の長期間で投資する」と納得して始めている投資家が多いでしょうから、仮に投資を始めてから暫くは元本割れの時期が続いても、投資を継続しやすい気持ちにはなっているでしょう。

上記の心理的な観点に鑑みると、一概に
「時間分散に意味は無い。むしろ機会損失が生じるため、非効率だ」
という正論を指摘するのも、味気ないのかな、とは思います。

結局、多くの投資家にとって重要なことは
  • 投資を継続すること
なのですから。



たぶんつづく

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自己紹介

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東京都, Japan
1980年代前半生まれのアラフォー。
既婚。共働き。子どもなし。
東京の東側らへんに在住。
しがない会社員をやっています。
出身地域は、関西北部の田舎。就職のため、2006年に上京。いまだに、満員電車には慣れません。

2015年11月から株式投資を開始。基本はインデックス投資[ETFもしくは投資信託]、気が向いたら、日本株の個別株投資というおおざっぱな投資が資産運用スタイル。

配当金・分配金実績[税引き後]
2016年 55,719円
2017年 59,003円
2018年 73,096円
2019年 100,241円
2020年 253,455円
2021年 332,191円
2022年 506,575円
2023年 625,566円

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